キャラメイク


 全キャラを自分で作ってプレイすることも可能ですが(1人マルチ)、前作と違ってNPCはよく喋るうえに、固有のクエストもあります。キャラによっては恋愛イベントまで発生します。1人マルチよりも、NPCを加えてプレイしたほうが断然楽しいはず。
 いずれにせよ、主人公は作成しなければならないわけですが、まず、クラスをどうするかが問題です。もちろん、これだと思うクラスを選べばいいのですが、一応初プレイのさいのお勧めをあげるとすれば、例えばアンデッドハンターなんかいいでしょう。高レベルのアンデッドと戦う機会が多いので、レベルドレインに対する耐性は非常に役立つし、プリーストスペルのドローアポンホーリーマイトを使えば戦士に勝るとも劣らない攻撃力を持ちます。また、ホーリーアヴェンジャーと称される、パラディン専用の聖剣(このゲーム最強の武器のひとつ)も存在します。ただ、NPCにもパラディンがいるので(別のキットですが)、そこが気になるところではあります。
 以下の内容は、どうしたらゲーム的に有利になるかという観点で書かれています。それにこだわって3と18ばかりのキャラにするのも、ちょっとどうかとは思います(自分で書いといてなんですが)。能力値によって、選択肢が変化したりもしますし。




能力値

ストレングス前線で戦う可能性があるならなら18。エクセプショナルストレングスのつくクラスなら、せっかくだから18/91以上は目指そう。ウィザード系などストレングスが必要のないクラスでも、最大荷重の点から最低でも12は確保すべき。ただし、ストレングスを高い値にセットするアイテムはけっこうあるので(特にベルト)、ファイター系でもここを削ってしまうのも一案。
デクスタリティアーマークラスに影響するので、どのクラスでも18ほしい。ウィザード系も、どうしても殴られるときがあります。デクスタリティを18にする篭手もひとつ出ます。
コンスティテューションヒットポイントに影響するので、生存率に直結します。16より大きくしてもウォリアー系以外はボーナスが増えないので16でじゅうぶん。ウォリアー系は18に。
インテリジェンスウィザード系はとりあえず18。それ以外は3でもかまいません。
ウィズダム対魔法セービングスローにボーナスがつくので高いにこしたことはないが、最終的にはそれに頼る必要のないところまでSTが向上するので、STの良い戦士系はあまりこだわらなくてもいいかも。反対に、ペナルティがつくのは絶対避けたいので8は必要。ウィッシュ系呪文を使いたければ、高い値が必要。
カリスマNPCの反応、物の値段に影響する。NPCと話をする人さえ高ければいい(と思う)のだが、カリスマ3の主人公はやだな。カリスマを18にする指輪あり。





マルチとデュアル

 ちょっとわかりにくいのですが、一言でいうと、マルチは兼業・デュアルは転職です。

 マルチクラスは人間以外が選択できます(具体的な組み合わせはマニュアルに記載されているとおり)。
 AD&D2Eでは、序盤は経験点1000で2レベル・2000で3レベル・4000で4レベル・8000で5レベルというかんじでレベルアップしますが、10レベル以降のレベルアップに必要な経験点は一定になります。よって、最初はそれほどレベル差がつきませんが、後半になるとシングルクラスに比べレベルはどうしても低くなります。ひととおりのことができるようになるのが遅いウィザードがマルチクラスだと、8レベルや9レベルの呪文を唱えられるようになるのがだいぶ遅れてしまいます。ウィザードがマルチクラスの1人だけというのはやめたほうがいいでしょう。
 しかし、レベル差がつくとはいえ、マルチでも十分に高いレベルまで到達できますし、それぞれのクラスの能力を組み合わせた、マルチクラスならではの楽しみもあります。ToBなら両方のクラスの高レベルアビリティも使えるし、ファイター/シーフなんて楽しそうですね。それほど高いレベルの必要のないクレリックとシーフのマルチも便利(NPCの選択の幅も増えるし)だと思うが、ノームしかできないのが難点。

 デュアルは人間のみが可能です。組み合わせはマルチが可能な組み合わせと同じ。つまり、パラディン・バードなどは組み込めません。
 また、マニュアルに記載がありませんが、元のクラスの長所が15、デュアル先のクラスの長所が17必要です(長所とはウォリアーのストレングス・ローグのデクスタリティ・ウィザードのインテリジェンス・プリーストのウィズダムのこと)。
 さらに、最初のクラスはキットから選択可能ですが、ふたつめのクラスはキットを使えません。そして、デュアルの最大の欠点は、ふたつめのクラスのレベルが最初のクラスのレベルを超えるまで、最初のクラスの能力が使えないということです。最初のクラスのレベルを高くするとその期間が長くなってしまうし、最初のクラスのレベルが低いと中途半端な能力しか使えません。よって、最初のクラスをウィザード系やプリースト系にするのはお勧めできません。
 それに比して、最初のクラスをファイターにするメリットは非常に大きいものがあります。最大のメリットはヒットポイントの大きさにあります。たとえば、9レベルでファイターからデュアルした場合、ふたつめのクラスの最終到達レベルはせいぜい1しか変わらないにもかかわらず、ヒットポイントは全く違ったものになります(9レベルでは、戦士としては結局はつかいものになりませんが)。さらに、デュアルのタイミングを遅らせれば、ファイターとして戦う力も十分に手に入れることができます。剣聖→メイジや、(ToBなら)剣聖→シーフは最強との呼声も高いクラスになっています(レベル13でデュアルが基本かな)。特に剣聖→メイジは、ふだんシングルクラスのウィザード系が使わない、術者自身にかける戦闘用スペルが有効活用できて、独特の戦い方ができます。


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